西宮市御前浜沖にて 25名 参加 3日間で全11 レース 実施しました! 優勝は 国立弓削商船高等専門学校 木内 宏治
第6回 JAPAN O'PEN Bic CUP 2014
日程: 2014年3月28日(金)~30日(日)
会場: 西宮市御前浜沖
兵庫県の西宮のウィンドワードオーシャンクラブで開催されたJAPAN OPEN BIC CUP 2014。
ドイツで行われるワールドカップの切符をかけたこのレースは3日間に渡って行われます。
初日の朝の写真です。(左) スキッパーズミーティングの様子。(右)
その日のレースでのコースのことやレース委員長やジャッジ(審判のこと)からお話を聞いたりします。
たくさん並ぶOPEN BIC。かっこいいですね!(左) レースは微風から強風まで多彩な風が吹き、バラエティ豊かなコンディションとなりました。波はあまり立たない海面です。
レース中には落ちない沈をしなくてはいけない局面もあります。普段から落ちない沈の練習をしているジュニアたちは、素早い動きで船をひっくり返して起こします。
難易度の高いテクニックですが、できるようになると非常に楽しいのがこの技。レースのときは他の船の位置を確認してから沈をしましょう。
レースは他の艇との戦いです。自分の船のスピードを最大限に出しながら、相手の動きも把握しなくてはいけません。ヨットは風も相手も見なくてはいけないスポーツです。
レースの合間にちょっと休憩。集中力を保つためにリラックスすることも重要です。それにしてもすごいバランス感覚ですね。笑
冬の間にスタート練習をたくさんしていたので、その成果が見られたちょっとヨットジュニアたち。スタートダッシュを決めましょう。
風向きが定まらずに不安定な風が吹く局面も。コンディションは常に変化するので、海面を見渡して風や波を読みます。
夜はその日のレースを振り返って次の日に備えます。風や海面のこと、ヨットのセッティングなどについても細かく指示が出ます。
JAPAN CUPは3日間に渡る長期戦。反省とチャレンジの繰り返しがジュニアたちを成長させます。
風が強く吹くレースもありましたね。ヒールを起こしてスピードを出します。微風と強風ではヨットの乗り方を変えなくてはいけません。
観客たちの応援にも熱が入ります。
クローズのワンシーン。良い走りですね!
表彰式の写真です。総合の優勝者にはドイツで行われるOPEN BICのワールドカップのエアチケットが送られます。
ちょっとヨットジュニアからも入賞者が出ました。みんなおめでとう!^^
全てのレースを無事に終えました。レースの順位も大切ですが、海に出たら無事に陸に戻ってくることが何よりも大切です。人にも海にも優しいのが一流のセーラーです。
最 終 成 績
U-13クラス
優勝 抜井 理紗
準優勝 大石 駿水
第3位 黒田 浩渡
U-16クラス
優勝 蔵田 翔也
準優勝 池田 健人
第3位 松尾 海里
OPENクラス
優勝 木内 宏治
準優勝 松尾 玲佳
第3位 小宮 航
総 評
出場したみんな、今回のレースはどうでしたか?
失敗があっても自分でそのことを振り返って反省し、次の機会にはそれを生かせましたか?
初日より2日目、2日目よりも3日目と、反省と改善を繰り返していくのがヨットのレースです。もっと言えば、1レース目より2レース目、2レース目より3レース目と、その日の中でも反省と改善を繰り返します。
上手な選手の走りを見て自分のセーリングと比べたり、時には技術を盗んだり、ヨットレースで速く走るには抜け目のなさが必要かもしれません。
上位を走るジュニアたちはいつも風の変化や、相手の様子を気にしていますね。競技が長時間にわたるため、精神面のコントロールも必要となります。
次の風を見ながら、相手の動きも見て、自分の船のスピードも出しつつ、順位も気にしなくてはいけません。両手で違う動きをしなくてはいけませんし、ヨットのレースは大忙しです。ひとつのことだけに集中してはいけません。
こうやって考えると、ジュニアたちは本当にすごいことをしていますね。簡単そうに楽しそうに乗っているのでそんなふうには見えませんが。笑 セーリングを通してジュニアたちは確実に人間として成長しています。楽しくて楽しくて夢中でヨットに乗っていたら、いつの間にかこんなに成長していた!
そんな成長の仕方が僕は理想だと思っています。
また海で会いましょう!
ちょっとヨットジュニア 小宮
総 合
成績表:
第6回 JAPAN O'PEN Bic CUP 2014 成績表
WORLD O’PEN CUP 2014
7/23~26 Travemünde Germany
ドイツ・トラフェミュンデにて開催されました。
今回のワールドは、トラフェミュンデ・ウィークというドイツ最大級の夏のセーリングのお祭りの中で行われていました。ギャラリー・観光客含めメ インストリートは人であふれていました。お祭りの一環として行われたことから、すべてにおいて大会の規模としては「破格」でありました。
TV撮影しやすいような海面設定や、スケジューリングなどのレース運営の面でも大会全体からの調整・予定の変更が入ってきました。
また、安全基準が厳しいようで、水上警察及びプロのレスキューが海面に常駐し、また、クラス別の出艇にもかなりの制限がかかるようで、同時に出艇して次々にレースとはいかず、1クラス終わるまで出艇待ちでなかなか出れないこともしばしば。
そうした複雑な事情を、なかなか理解できなかった私達は、予測のできない長い待ち時間の発生や、急な出艇など、予定外の動きに苦しめられた面がありました。
オープンビックのバースはメインストリートからは徒歩15分位だいぶ離れた別の場所にあり、レーザーと共用の芝生とその前の砂浜であって大変広 いのですが、ジュリーオフィスなど総大会本部とは行き来は大変でした。とはいえ、選手達には多くの見たことのない艇主のヨット(国際14フッター、 J22、トルネード、505、420、Yngling)にお目にかかれて、ド迫力の走りを目の当たりにできたことはいい経験になったのではないでしょう か。
日本チームのレースについては、到着翌日7/20からプラクティス7/22まで3日間練習の予定でしたが、チャーター艇の 到着が遅く、強風で出艇禁止が続くなど、本番まで練習できない状況が続きました。このためか、大会初日の強風でバランスが悪く、本来の調子が出せませんで したが、2日目以降は徐々にペースを取り戻し、結果
U-19 木内宏治選手 5位、
U-13 抜井理紗選手 2位(女子1位)
大石駿水選手 10位
と表彰台に3名があがることができました。
スタート前のワンシーン
パーティーは船上で
U13表彰台2位、10位
女子1位 Gold 抜井選手
ハーバーから徒歩15~20分のアパートに宿泊朝食
Video:Best of 大石駿水君が若い!
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Results
U13
2位:抜井 理紗(女子1位)
10位:大石 駿水
U16
19位:蔵田 翔也
33位:池田 健人
53位:松尾 海里
61位:酒井 春輝
U19
5位:木内 宏冶
Overall U13 Overall U16 Overall U19